新年のかんがえごと~大いなる力で世界を豊かにする責務をはたす~

こんにちは。司法書士法人UNIBESTの岩白です。
さわやかな晴れ空で新年がスタートしました。
私は初夢に靴を買う夢を見たのですが、ものすごい吉夢のようです。
大変ありがたい気持ちになっております。

昨年はまさに困難の連続でした。
では組織にとって最悪の年だったかといえば、私はまったくそうは思っておりません。
スタッフによるアクション・プランの計画・実行、先進的取り組みの推進、社内表彰であるUNIBEST賞の盛り上がり、新規事業スタートなどが印象に残っています。
これらはすべて経営陣ではなく、スタッフが主体に動いた成果です。
2020年は全員経営元年とも位置付けられる年になり、大変心強く感じています。

「世界を豊かに」

私は、昨年10月の経営計画発表会にて、「世界を豊かに」というビジョンを掲げました。
これは私が個人的に数年前から掲げていたもので、アメリカのウッドロウ・ウィルソン大統領の演説からとっています。

あなた方は、ただ生計を立てるためにここにいるのではない。
あなた方は、世界を豊かにするためにここにいるのだ。

「世界」といってもグローバルなイメージではなく、私たちがいる世界といない世界を比べたときに、少しでも前者が豊かになっている、というイメージです。

変化の激しい時代の中で
この組織のスタイルをどう設計するか

これまでのやり方を続けるだけではダメだ、というのは世の中の常識です。
かといって、なりふり構わず利益至上主義に走っては身を滅ぼします。
今年のNHK大河ドラマは日本資本主義の父・渋沢栄一だそうですが、昨年読んだ「論語と算盤」にも繰り返しそのことが説かれていました。
ましてや昨今のITの発達により、単純な弱肉強食だった資本主義スタイルは変化し、本当に価値あるものや真っ当な商売だけが評価される「価値主義経済」の時代になったと言われています。
勝ち方がより大切になってくるのです。

世の中が司法書士に求めているものはいまだ登記なので、今後も登記業務はしっかり押さえていく所存です。
登記業務によって私たちがお客様へ重大な価値を提供していることは、紛れもない事実であると自負しています。
しかし、登記業務の性質上、私たちがいなくても、その仕事は、別の司法書士が担当するだけかもしれません。
極端な言い方をすれば、登記業務では新しい価値を生み出してはいない=世界は豊かになっていません。
この視点から見ても、これからこの事務所では、新たな分野で業界のトップランナーになれるものを持つことを目指したいと思っています。
いま手掛けているデジタル遺産やLGBTなど業務の種類に限ったことではなく、ニューノーマルの働き方やネット戦略なども含みます。
これは私一人、経営陣のみの力では不可能です。
スタッフの力が絶対的に必要です。
冒頭に掲げた昨年の取り組みは、全てスタッフを中心とした取り組みでした。
私の仕事は、スタッフが楽しくイキイキと、自分の能力を最大限に発揮し、かつ伸ばせる環境を作ること。
それによって様々な取り組みが組織内で動くようになり、これがそのまま分散投資の理論で、変化の激しい時代を生き抜く武器にもなっていく。
というのが、私の考えるマネジメントの大枠であり、私たちが組織であることの強みです。

ノブレス・オブリージュ
大いなる力には大いなる責任が伴う
(cf.スパイダーマン、緋村剣心@るろうに剣心、煉獄さん@鬼滅の刃)

目の前のお客様に満足いただくことはすべての基本です。
一人ひとりのお客様へしっかり対応することにより、私たちの経営理念である「信じ頼られる組織」へ近づいていくことと信じています。
しかし、それ「だけ」を考えていても片手落ちになってしまうと考えています。

私たちの業界の人間は一様に強い志を持っています。
特に資格者や受験生は、人生を賭ける気概を持って難しい試験を受けています。
これは大変な勇気です。
その結果、高度な法律スキルという大きな力を手に入れました。
その力で志を遂げることに注力するあまり、生産性への意識が低くなりがちになる業界でもあります。

生産性を向上させるということは、私たちの手が届くお客様の数を増やすということです。
私たちが生産性を向上させることができれば、それだけ私たちのサービスを届けられる人の範囲が広がるのです。
私たちの仕事は司法書士法という法律に基づいており、国から独占業務を認めらた非常に公益性の高い仕事です。
だからこそ。
私たちは生産性向上の努力をして、世の中に広くその力を発揮しなければなりません。
私たちの持っている大いなる力は、広く社会に役立てるという大いなる責任を伴っているのです。

本年も何卒よろしくお願いいたします。