8月のかんがえごと~詩なんか誰が読むのかと思っていた~

こんにちは。司法書士法人UNIBESTの岩白です。

通常、このタイミングでは、もうおなじみの緊急事態宣言や、オリンピックに関するコメントをするのでしょうが、あえてスルーして、今月は詩について。

私は音楽鑑賞が好きで、Amazon music HDを契約し、BOSEの完全ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホンで聴いています(ここは、こだわりを披露させてください(笑))。
J-POPからクラシックまで何でも聴きますが、ある日、ショパンのNocturne Opus 9 No.2を聴いていたときのことです。
ふと、「この曲に合う詩がないか?」と思い立ち、本屋さんへ出向いて詩集を購入してみました。
普段は電子書籍しか読まなくなった私ですが、何となく詩は紙で読みたいという気持ちになるのもまた一興です。

ここまでは単なる思い付きだったのですが、いざ詩を読んでみて、大変驚かされました。
仕事柄、普段から大量の文字を読み込んでいますが、詩で紡がれる言葉は「情報」ではありませんでした。
忙しい毎日に長らく忘れていた、言葉自体を楽しみ、味わうといった感覚でしょうか。
中には意味が読み取れない作品も多々ありますが、それすらまるで美術館で抽象画を鑑賞しているような、それでいて、それは普段から行い慣れている「文書を読む」という行為であるという対比が非常に面白く感じられます。

そういえば、小学生のころ、夏休みの自由研究に自作の詩集を作ったことがありました。
すっかり忘れていました。
自由研究と言えば、興味のあるもの何でも自由に研究してください、と言われた途端に、鎖に繋がれたように何も浮かばなくなっていたっけ。
生きることは自由研究に似ているな。
あれから何年も経ち、大人になり、自由に生きろという圧に押しつぶされそうになりながらも、自分なりにそうしてきたけれど、その実、私は今でも鎖に繋がれたままなのではないか。
などと、つれづれなるままに詩的なことも考えてみたりする今日この頃です。
ほどほどにしておかないと私なんかは変な世界に紛れ込みそうですが(笑)、思いのほか良いリフレッシュになりましたので、お勧めです。