9月のかんがえごと~和を以って貴しとなす国民性との付き合い~

こんにちは。司法書士法人UNIBESTの岩白です。

当事務所でもコロナワクチンの接種が進みつつあります。
関係各所の努力には頭が上がりません。

一方で、今回のコロナ禍で露見したわが国の特に大きな課題点として、①IT化の遅れ、②医療体制の柔軟性のなさ、が挙げられるのではないでしょうか。
これを突き詰めて考えてみると、この国の「変化を起こしにくい体質」に行きつくような気がします。
これでは、この国の行く末は知れています。
私ですらそう思っているので、海外でも十分通用する技術をもった優秀な人材が、日本に絶望して出ていってしまうのは当然のことではないでしょうか。

この体質の根底にあるのは、「和を以て貴しとなす」という国民性ではないかと思っています。
あっちを立てればこっちが立たず、リーダーが自身の考えを強烈に押し進めることが難しい。
もちろん、周囲の意見を聞くことは大切ですが、それが顔色うかがいになってはいけません。

この国民性は、皆が同じ方向を向いているときには大きな力を発揮します。
例えば、高度経済成長期。
この国が世界史上類を見ない経済成長を遂げた背景には、所得倍増計画に象徴される豊かさの追求にこの国民性が大きく影響した可能性があるでしょう。
あるいは、太平洋戦争の開戦時。
開戦反対の意見も多々あったはずです。
しかし、マスメディアに煽られて開戦空気が醸成され、結果として大変な決断に至りました。

今回のコロナ禍も、30年ほど前なら、マスメディアがコロナへの恐怖を煽る空気を醸成し、もっと経済を犠牲にした政策がとられていた気がします。
しかし、現代にはSNSがある。
情報や意見の発信源はマスメディアだけではなくなりました。
結果として世論は偏らず、政府としては身動きがとれなくなり、首をかしげたくなるような政策しか行えなくなった。
もともと、大きな変化を起こしにくい国民性に加え、SNSによってさらにそれが加速しているのかもしれません。

「こんな時代だからこそ、リーダーシップが大切」という話はよく聞きますが、大いに頷けます。私自身、肝に銘じなければなりません。