こんにちは。司法書士法人UNIBESTの岩白です。
一気に冬めいてまいりました。冬物の服に染みついたタンスの匂いがまた情緒を誘います。
コロナもだいぶ落ち着き、認証を受けた飲食店も通常営業に戻るとのことで、年末の書き入れ時を前に業界の方は一安心でしょうか。
残念なのは、私のお気に入りのサウナ施設で11月からワクチン接種証明の提示を求める実証実験を行うこと。
役所に確認すると、接種証明は当面、海外渡航予定者のみに交付するそうで、交付を受けられない私はこの施設には行けなくなります。
12月には接種証明アプリが出るそうなので、少しの間我慢です。
さて、先日セルソース㈱CEOの裙本(つまもと)氏のインタビュー記事を読みました。
自分の成功・幸せの定義を考え抜き、「3つの自由(経済的、空間的、人間関係)」に落としこんで、これを叶える最良の手段であった起業を選択したとか。
これ自体は大変素晴らしいことですが、この「幸せの定義」は変わっていくものではないでしょうか。
仏教でいうところの諸行無常。
変化こそが人間の本質。
実際に年齢、あるいは人生のステージによって、考え方や価値観が変わる経験は誰もがしていることと思います。
したがって、その時そのときの幸せの定義に従って人生のステージを楽しめばいい、という結論になるのでしょうが…自らの幸せを定義づける作業は、(取り組んだことのある方ならわかると思いますが(笑))大変な精神的苦痛を伴います。
幸せに限らず、生き方、それを反映した働く意義や事業の経営方針も同じです。
いま苦しんで考え抜いても、変わってしまう。それが人間の本質だからです。
しかし、あまり考えが変わる人というのは信頼されません。
経営心理学では「一貫性」が信頼の重要な要素とされていますが、心の内ではすでに何かが変わりつつあることを認識しながらも、社会生活上はそれを(ある程度は)隠して生きなければならず、人生はそのようなことの連続ということなのでしょうか。
仏教では、人生は苦しい修行の場だという解釈をするようですが、あらためて的を得た哲学なのかもしれませんね。