-現在、どんな業務を行っているのですか?

デザイン関連の業務がメインです。具体的には、教材(UNIBEST主催の法律ゼミナールで使用するテキストなど)、お客様向けセミナーのレジュメ、冊子やパンフレット・チラシなどを作成しています。最近では動画制作にも本格的に取り組み始めました。他には、Webサイトの運用や社内グループウェアの管理などを行っています。

「法律×デザイン」掛け合わせることで強みになる

-入所当時は現在と違う業務内容だったとか?

元々は法務相談の担当者として入所しました。過去に司法試験の勉強をしていたことがあり、法律にかかわる仕事がしたいと思ったので。また、行政書士とファイナンシャルプランナーの資格も活かせるかな、と。

-それが、どうして現在のように変わったのですか?

入所してから数か月後、事務所のあるパンフレットを目にした際のことです。そのパンフレットは外部業者に作成を依頼していたのですが、作成費が結構な金額だったんです。その時に、「だったら事務所内で作ったほうが安上がりではないか?」と考え、実際にパンフレットを作ったのがきっかけです。

-それまでにデザインの経験があったのですか?

まったくありませんでした(笑)。デザイン業務に携わる人なら誰でも知っているillustratorというツールの存在すら知らないという状態でした。
まあやるだけならタダだと思いとりあえず作ってみたところ、所内でまずまずの評価をいただいたんです。そこから徐々にデザイン関連の業務が増えていき、それに伴い所属部署が変更となり、現在に至っています。
今では事務所の会社案内や名刺のデザインなども任されています。連携している士業や企業などからの依頼も頂けるようになりました。

-大変ユニークな経緯があったんですね。でも、業務内容の変更を打診されたときに抵抗はありませんでしたか?

正直に言うとありました。ただ、法律知識とデザインを掛け合わせる仕事というのも面白そうだな、と思い、受けることとしました。
また当時の代表(現会長)から、「その人の特性や能力というのは、自分で考えているよりも、周りで見ている他人のほうが良く気付くものなんだよ」といった話をされたことも大きかったです。

-法律知識とデザインを掛け合わせるというのは?

例えば、教材や冊子を作る時などです。文章を考えるためには法律知識が必要で、それを表現するためにはデザインスキルが必要です。一見するとそれぞれは別の役割ですが、私の場合は単独で対応できますので、このような業務こそ自分の力を最大限に発揮できると考えました。

知の集合という強みをスピーディに活かすことで組織の力は最大化する

-楠さんのような立ち位置は、司法書士・行政書士業界では珍しい部類だと思いますが、どのように考えていますか?

色々なツールの作成を内製化できているのは、事務所としての強みだと思います。外注すると、どうしても納得のいくものが作りにくいですし、何よりコストがかかる(笑)。
また、これまで以上に情報発信の重要性が問われる中で、専属担当者を据えるという柔軟な判断ができること、それ自体も事務所の強みだと思います。

-確かに、これからはいかに世の中の動きに素早く対応していけるかが、より重要になってきますよね。

UNIBESTは若いメンバーが多く、新しいことにどんどん挑戦する雰囲気があるので、今後も様々な取り組みにチャレンジしていくと思います。
今回のコロナ禍においてもすでにオンライン相談の仕組みを構築していますし、動きが速いですよね。

-なるほど。他に、メンバーに対して感じていることはありますか?

プラスαの能力というか、法律以外に得意分野のある人が多いと思います。雑談をしていても、色々な知識を吸収できるので、勉強になりますね。それぞれの能力を融合させていくことで、さらに事務所として成長していけるのではないでしょうか。

-今後の目標を教えてください。

Webマーケティングの推進です。今現在、WebサイトやSNSを上手く活用できていないので。
それから、個人としてはデザイン力を向上させていきたいです。

-デザイン力というのは?

目的や思いを表現する力、と言いますか…。
デザインの対象にはパンフレット・動画・Webと色々な媒体がありますが、それぞれには必ず目的があります。「~について知ってもらいたい」とか、「問い合わせを増やしたい」とか。

これまでに色々と制作を重ねるうちに、デザインとは、こういった誰かの目的や思いをしっかりかたちにする仕事なんだ、と感じるようになりました。少し前までの自分は、デザインというとレイアウトや配色のような、いわゆる見栄えを整えることだとばかり思っていたのですが…。
もちろんこれらもデザインの大事な要素ですが、デザインの本質というのは先に述べた点にあると思います。そういう意味でのデザイン力を、さらに高めていきたいです。

-今日はありがとうございました。

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