不動産登記について
ある若い夫婦が家を買いました。そこに生活の根を下ろし、共働きでローン返済をしながら幸せな日々を送っています。
子どもが生まれました。夕方になると仕事を早めに切り上げ、入れたばかりの保育園へ子どもを迎えに行きます。友だちと別れたくないとむずがる子どもに手を焼きながらも、新しい環境に慣れてくれたことに安堵しながら家に帰ります。ごはんを食べさせ、お風呂に入れ、ベッドに入って絵本を読み聞かせながらついウトウトしてしまい、ハッと目を開けた先には可愛い子どもの無邪気な寝顔。
かけがえのない幸福な毎日です。
不動産登記は、お客様の大切な財産である土地や建物の所在・面積のほか、所有者の住所・氏名などを公の帳簿(登記簿)に記載し、これを一般公開することにより、権利関係などの状況が誰にでもわかるようにし、取引の安全と円滑をはかる役割をはたしています(法務省HPより抜粋)。
法律上、不動産は動産と並び「モノ」でしかありません。しかし、それは単なる資産としてのモノにとどまらず、そこに暮らす人・そこで働く人・そこで過ごすすべての人の時間を包むもの、いわば「人生の器」です。土地の登記簿には地目(宅地や畑、山林など)、建物の登記簿には種類(居宅や共同住宅、店舗など)という欄がありますが、それを見ていると、そこで過ごす人たちが一生懸命に生きる姿を想像できます。
私たちは、不動産登記の仕事を、その人たちの人生の器を守ることに繋がる仕事だと考えています。