商業・法人登記
「法人」は、「人」のように実態のあるものではありません。時代の流れとともに、人の集団(組織)が社会的に大きな役割を持ち始めたため、法律によって「人」と同じように権利を与えたのが「法人」です。
当然「人」ではないので、権利を認めるために厳格な要件がなければ、逆に「人」の権利を侵害してしまいます。そのため、①設立の登記をもって成立(=権利付与)、②定款で定めた事業目的の範囲でしか権利をもたず、③登記されていない事項については第三者に対抗できない、というルールになっています。つまり、法人の登記は、その組織の社会での実態の根拠そのものなのです。
商業・法人登記の制度とは、会社等に関する取引上重要な一定の事項(略)の記録を一般の方に公開することによって、会社等の信用維持を図るとともに、取引の相手方が安心して取引できるようにすることを目的とするものです(法務省HPより抜粋)。
人は何のために集うのでしょうか?
知恵やスキルを集結して大きな力に変えることで、これまであったものをよりよく変え、これまでになかったものを作り、社会をこれまでよりもよくするためです。
法人の意義とはなんでしょうか?
社会をこれまでよりもよくしたいと思っている人たちが集まり、活動していくにあたり、その崇高な志や理念に「実態」と「永続性」を与えることです。
商業・法人登記の仕事は、社会をよりよくしたいと願う人たちの志を助け、それを未来に繋げる仕事だと、私たちは考えています。