-現在担当している業務を教えてください。

不動産登記、商業登記、債務整理などです。それ以前は成年後見を担当していました。

会長の人柄に惹かれて入所を決意

-入所されたのは10年前ですよね。どのようなきっかけで事務所に入ったのですか?

10年前に司法書士試験に合格した際、当時の山口代表(現会長)の講演をたまたま聞く機会があったのですが、その時に代表の人柄に惹かれたのがきっかけです。

-どのようなところに惹かれたのですか?

代表なのに謙虚さがあるところ、また職員一人一人を大事にし、個人として尊重するという考え方に惹かれました。
それまでいくつかの法律事務所に勤めてきたのですが、代表のような考え方を持った方はいなかったんです。
代表の話を聞いて、この人の元で働きたい、と思いました。

-なるほど、代表の話がきっかけだったんですね。

この代表の考え方は、今の事務所の雰囲気にも受け継がれていると思います。
先輩後輩問わず「ありがとう」という感謝の言葉が自然に聞こえてくる職場ですし、上司は普段から体調を気遣い、大切にしてくれる風土があります。
入所してから2人の子を出産したのですが、こういう職場だからこそ、10年にわたって働き続けてこられたのかもしれませんね。

母としての働き方を支えてくれる、チームワークのよさ

-2児のお母さんでパートタイマーの司法書士という働き方ですが、大変なことはありますか?

大変なことは、時短で働く必要があるところです。
「今日だけは少し残業」ということもできないので、時間内にきっちり終わらせる必要があります。
でも大変と思っているのは自分だけでなく、もしかしたら周りの方にも気を遣わせてしまっているのではないかと思うこともあります。

けれど、仕事量を調整していただいたり、遅い時間には案件を入れないよう配慮してくれたりと、周りの方がフォローしてくれていることをとても感じています。
上司も優しいですし、チームワークがいいのかもしれません。

だからこそ、自分に回ってきた仕事は、周りの方がどうしてもできない仕事も含まれていると思うので、必ず引き受けるようにしています。
また、私も他の方の仕事を手伝えるときはできるだけ声掛けして手伝いますと言いますし、効率よく仕事が回るなら、自分の仕事でないものもやるようにしています。

-現在のコロナ禍で、テレワーク(在宅勤務)を余儀なくされているところもあるかと思いますが、子育てと両立はできていますか?

最初の一週間は大変でした。5分も放置してくれず、遊んでとせがまれました。
ただ、その間言い聞かせて説明し続けたところ、一週間後には静かに子供だけで遊んでくれるようになって、私も普通に仕事ができるようになったんです!
子供がこれを機に成長したのかもしれませんが、私が「まだ小さいから●●できない」と思い込んでいたということに気づき、逆に勉強させられました。自分の育児を見直すきっかけになりました。

業務から学んだ様々なこと

-仕事面では、10年前に比べて成長したと思う点はありますか?

精神的にタフになったと思います(笑)
登記業務を行っていると、銀行や不動産業の方など、第一線でバリバリ働いている男性とやり取りをする機会が多いんです。
こちらは女性で、またこれまで接したことのない業界の方々なので、初めのうちは戸惑うこともありました。

でも、こちらもお客様の依頼を受けている立場ですし、何よりも登記というのはお客様にとって一生に一度あるかないかの大きな出来事です。
だから、戸惑ったり気後れしていてはダメなんです。
お客様のために、専門家として言うべきことはしっかり言わなければいけないし、できないことはできないと言わなければいけない。
そんな気持ちを持つようになって、かなり心が強くなったと思います。

成年後見業務を担当していた時には失敗談もあります。
被後見人の方は寝たきりで、また意思疎通もできない状態だったのですが、目の前でご本人が亡くなった後の話をしてしまったんです。
その後、看護師の方が、被後見人にきちんと向き合って話しかけている姿や、接している姿を見て、たとえ寝たきりで意思疎通ができなかったとしても「一人の人として」接していらっしゃるということに気づきました。

同じ人の中でも一日のうちに変動したりもするし、どんな方でもいつでも意思を持っているという視点が欠けていたんです。
今では、意識のない寝たきりの方でも、その時私が思っていることや、悩み事など、色々と話をさせてもらっています。

-業務を通じて、色々な体験をされているんですね。

範囲を限定せずに色々な業務を任せてもらえる、この事務所ならではですね。飽きることがないです。

これからのこと

-今後の目標はありますか?

今は、相続の手続をすることが多くなり、相続人となった方と直接お話をすることが増えてきました。
これからは、相続のご依頼が増えると思うので、実際に相続の場面に直面した方の生の声を聴くことで、より、依頼者の希望や、思考を知ることができます。座学では得られないことです。
ニーズがあるなら応えたいと思うのは、私だけではないと思いますが、私の希望です。経験を積んで、よりお客様にご満足いただける法的サービスの提供ができればいいなと思います。

また、後見業務は今は一線を離れていますが、これから必ずニーズが増える分野ですので、研修を受けたり、最新の情報は得るようにしています。
私の理想は、いつでも頼ってもらえる存在でいられたらいいなと思うので、まだまだ経験は足りませんが、色々な業務を経験していく中で、深く広い経験を重ねられたらいいなと思います。

いつか、色々な方から「ちょっと相談してみよう」と気軽に思ってもらえるような存在になれることが私の理想です。

-今日はありがとうございました。

 

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